2014年1月アーカイブ

大学図書館

7年ほど大学図書館に勤めていたことがあります。
当然蔵書の大半は専門書、それも学術書になってきます。

実は学問の最先端では、図書という形式は重要度がそれほど高いものではありません。
体系だった内容を記すのには向いていますが、新しい発見や理論を書くには時間がかかりすぎる上、同じ専門分野を研究しているメンバーによって内容のチェックを受ける機会がないからです。


もちろん体系的に一つの研究についてまとめる事には向いていますし、また教育的なツールとして図書資料の重要性は極めて高いため、良質な学術書が大学図書館の蔵書構成の中でも重要なことに変わりはありません。

学術研究の発表の場として代わりに重視されるのが雑誌論文です。
学術雑誌の場合、その分野の、多くは第一人者による投稿内容のチェック(レフェリー)を経て掲載されるので、それだけ内容に関する信頼性が高くなります。
そのレフェリーの質により、雑誌自体のランク付けも変わってくるのです。
研究者は、自分の論文が掲載された学術雑誌のランク、それから掲載された論文の引用される数によって学術的な評価が変わってきます。
国際的な学術雑誌に掲載された論文の引用数を調べるツールも存在します。
この傾向、人文系よりは理科系に顕著であり、文系でも計量経済学などでは伝統的に理科系と同様の傾向にあります。

雑誌論文の場合、引用されるのは新しい情報が多いので、古くなればなるほど研究資料としての価値は下がってきます。
それでも時々必要になるので、それに備えて大学図書館では学術雑誌を製本して保存していました。
これが重くて大きくて扱いにくかったのですが。

時代は変わり、学術雑誌はオンラインジャーナルで出されることが主流になりました。
お蔭で図書館員の腰痛のリスクは減ったものの、古い世代の大学図書館を知るものとしては気掛かりなことがあります。
それは物理的なものが手元に残らないこと。
出版元が倒産したら、オンラインジャーナルの内容自体が消えてなくなるリスクがあるのです。

したがって私は今でも紙ベースで蔵書を増やしていますが、最近は専門書を整理するために参考書・テキスト高価買取 (学参プラザ)などを買取情報を見て、郵送で本を買い取ってもらったり、オークションで古本を購入したりしています。

キャンプ

はじめてかった点とは、キャプテンスタッグの5人用ノーマルテントでした。

その後、ツーバーナーグリルやテーブル、焚火台などをそろえてアウトドアに夢中になっていきました。

私の仕事の関係で1泊以上のキャンプは出来ていませんので、どうしてもキャンプというとあわただしくなってしまいます。

オートキャンプ場に予約して、昼頃に到着し、テントを設営してタープを張って、食事の準備をしているうちに夕方になってしまいます。

もちろん、夕暮れの中バーベキューをしたり、焚火をするのは楽しいのですが、準備に時間がかかり過ぎて時間がもったいないと感じるときがあるのです。

モンベルのムーンライトテントなど、設営時間が短縮できるものも購入しましたが、オートキャンプでも、設営と後かたずけに多くの時間を割いてしまいます。

翌日、朝ご飯が住むと、大きな荷物を撤収しながらアウトドアを楽しんで帰路につきますが、この工程をすべて省けるのがキャンピングカーだと気が付きました。

付いたらすぐに野外活動を開始でき、車内のキッチンで料理ができますから天気の良い日は精々、サイトにテーブルといすを出すくらいの手間しかかかりません。

翌日も、椅子を片付けてすぐ帰れますのでギリギリまで自然を満喫する事が出来ます。

現在中古でキャンピングカーを探しており、ハイエースベースでルーフの無いものを何とか今年中に手に入れようと思っています。

3年目の景色

私は低山の登山が趣味で、地元東北の日帰り可能な山を休日一日かけて登ることがあります。

山頂や途中のダム湖で景色を眺めて、野営場がある場合はわざわざ一泊する事もあります。

私は強度の近眼で、折角のパノラマを見るのに大き目のレンズの眼鏡を作っていたのですが、これが一日中かけていると思いですし、良いレンズを使ってもやはり凸レンズなので視界の周辺は歪みます。

そこで翌年にはコンタクトをして登山をしてみました。

ただ、コンタクトを装着したことがある人は分かると思いますが、6時間もすれば乾燥してシバシバになり、半日で酸素不足を実感します。

登山ともなれば、丸一日つけっぱなしで様々な対処をしなくてはいけない状況ですので不便な状況には変わりありませんでした。

そして3年目、私はレーシックという角膜の手術を受けて裸眼で1.4まで視力をする事が出来ました。

十分に視力の変化に目を慣れさせてから昇りましたが、盗聴の時の視界いっぱいに広がるパノラマに大感動しました。

結局レーシック手術を決心するまで3年もかかったわけですが、あの景色を見る事が出来たという達成感は手術費用などなかったようなものだと感じるほどでした。

相続に関するトラブル

最近懇意にしている人から、ずいぶんと寂しい話を聞きました。

彼女は55歳で独身ですが、80歳の母の世話をしながら一緒に住んでおり、彼女には3歳年上の嫁いだ姉がいます。

彼女の母は、頭がしっかりしているときから、同居の彼女に口癖のように「私が死んだらこの家はあなたのものだから」と言っていたそうです。

彼女もその言葉を信じて疑わなかったのですが、ある日姉から思わぬ事を聞きショックを受けました。

「同居の女に財産を狙われていると、あなたのことを言っているよ」という言葉に続いて、「あなたは何十年も同居で家賃を得しているのよ。家を欲しがるのは変よ」とまで言われてしまったそうなのです。

その家は土地約100坪で八事(名古屋の住宅地)にあり、資産価値はかなりなものだと思います。

母が亡くなった後は姉妹で相続することになり、
彼女は母を生涯面倒を見る事を条件に家を継ごうと思っているわけではありませんでした。

ただ自分たちが育った家を大切にして、一生を送りたいと思っていただけなのです。

もう一つ問題なのは、この家屋敷を相続した場合どれだけの税金と維持費がかかるのかという事。

彼女のお姉さんがその具体的な額を知ったら我に返るのではと思い、現在、名古屋市内の司法書士に相談して、想定される相続手続きとその内容について目に見える形でまとめているそうです。

法律事務所などを利用する事と言うのは、長く生きていても何かトラブルでもおきない限りは用の無いものだと思いますが、私は20代の時にそれを体験しました。

まあ、わたしではなく身内です。

私の兄は過去に離婚のことで司法書士さんに相談していただいたことがあります。

といいますのは、兄は当時30代で結婚してなんと3カ月で結果離婚となりました。

成立するまでは、完全に別居状態になりまして、その時にどう行動を起こすべきかということを両親に相談していました。

スムーズに離婚がすすめば問題はなかったんでしょうが、相手の女性が家庭生活を放棄した形、つまり出ていったんですね。

兄は別に別れようという気はなかったんです。

ですからちょっとこれはおかしいと判断しまして、司法書士さんに相談ということになったんです。

まず、そういったことを司法書士の方に経緯を聞いていただき、それから今後どういう方向で考えていくのかということをいわれました。

方向性てきには家庭裁判ということで、相手方を告訴?するということにしましたので裁判所に対しての法的手続きに入る準備をしていくことになったんです。

それから事は1ケ月くらいして動き出したんです。

そうです家庭裁判所への出頭依頼が兄のところに来ました。

法律事務所は私がネットで探したものですから、良く経過を知っているのですが、最終的には私が勝利という形になりまして、相手方は100万円のお金を支払うことになりました。

お金の問題もありますが、的確なアドバイスを司法書士さんにしていただいたおかげで兄の気持ちも晴れてよかったです。

私も、公正証書と言うものの存在や、めったにないような様々な裁判の手続きを知れていい勉強になりました。

ただ、私の人生で無うべくこう言ったことにご厄介になるような事が無いといいなぁと思います。

なにせ、出てくる法律用語や手続きの一つ一つが、素人にはなぜ必要なのかいちいち説明を受けないと判らないことだらけで、当事者でない私でも聞いているだけで疲れてきました。

当然兄はすべての手続きが終わった時には疲れ切っていました。