エアコンの修理と節電

自分はビル管理の仕事をしている設備員をしていた事があります。

以前自分が働いていたあるビルの区画に新しくテナントさんが入居する事になりました。
そのテナントさんの入る場所は前のテナントさんが退去してから、半年程空き部屋となっていた所でして、その区画に新しい契約者が決まった時点で各々専門業者によって、内装回りは入念に施工し直し、勿論天井エアコンも点検清掃が行われました。

そして、入居は冬で暖房で使用していた際は何の問題も発生しなかったのですが、季節が代わって梅雨が近付き湿度が上がり始めた頃、そのテナントさんの入った区画の天井から水漏れが発生してしまったのです。

連絡を受けて急行すると、天井ボードの継ぎ目から結構な勢いで水滴が滴り落ちています。
ただ、その箇所自体はエアコンからも遠く離れ、尚且図面上排水管も給水管も存在しない場所、勿論その上の階で水を零した形跡もありません。

どの点検口を開いて確認しても該当する箇所を目視出来ず、関係各所の了承の下、天井ボードを外してようやく原因が判りました。

それは、その天井エアコン自体に発生する結露水を排水するパイプに亀裂があり、そこから溜まった結露水が漏れていたのです。

とりあえずは応急処置として防水テープで厳重に止水し、専門業者へのパイプ交換依頼を早急に手配することでその場は済みましたが、例え、給排水管自体が存在してなく、上の階からの影響も無い場合でも、漏水は発生するのだという話でした。

その後、エネデュースというコンプレッサー内部の金属板の摩耗やキズを補修し、空調性能を回復させる薬剤を注入してもらった結果、水漏れは発生しなくなり、かなりのエアコンの節電にもつながったそうです。