壁つけ手すり

父が膝のけがをしてから2か月間の西東京市の病院入院生活を余儀なくされました。

歳のせいもあって、支障なく歩行するにはリハビリが必要です。

脚の手術のために、長い日数の入院生活をしていると、病院の中で患者さんと患者さん同士が仲良くなりました。

腕の人や内臓の人もおられましたが、主たる得意分野が骨格......整形外科分野に長けた某総合病院でした。

みんなが骨に事情を抱えて退院し、通院生活で出会っても友達として、人生のその後の近況を報告し合うのです。

事故や病気の両方ともに、私も含めてほとんどの患者さんが、まずは骨の治療のことに必死です。

その後の日常生活と自宅の設計の問題には、通院患者になってから気付きます。
しまった手すりがない......
こんな段差があった......
扉が危険な側に開く......

など、手術を受けるまでは思いつかなかったような自宅の中の場所に、リハビリ生活のその後、身を持って気付くのです。

先日父から言われて、壁つけ手すりと玄関の段差解消をするためにリフォーム業者を手配しておいてくれと言われました。

こう言ったものは父よりの高齢の介護世代が必要なものと思っていましたので、まさかこんなに早くつけることになるとはねと、母と話していました。

まあ、半年もすれば自宅訓練も十分な期間で必要なくなるのですが、年齢で足腰が弱くなったらまたつかうからつけたままにと父は言いました。

年を取ったな...としみじみ思いました。