2017年9月アーカイブ

浜松の叔父の準備

静岡の叔父の葬儀の時の話です。

叔父は以前から肺がんを患っており、転移もしていたため、高齢であることもあって、特に治療することなく自宅で療養中でした。

そんな叔父でしたが療養中とは思えないほど元気で車を運転しては出かけていたので特に心配はしていませんでした。

叔父は同じくガンを患っている叔母と共に暮らしていて、二人いる娘は不仲ということもあって一緒には暮らしていませんでした。

叔父が亡くなる数日前に会いに行ったんです。

自宅に介護ベットを置き一日に数回介護士の方が来てくれている状態でした。

また、スーツ姿の方が数人入れ違いだったのですが、後から聞いたところによると浜松の司法書士事務所の方で、入院が決まった時に遺言を残すために叔父自身が依頼していたとの事。

おそらく、自分自身の先が長くないという事がわかって前々から準備をしていたのでしょう。

まあ、その時は大して気にも留めずに、いつものように冗談を言って帰宅したんです。

しかし、数日後の仕事中私の携帯電話に母からの着信があり「叔父さんが死んだ、火葬は明日だから会社休んで」という内容でした。

火葬、葬儀と手伝いに行くようだったので会社に有給休暇の届を出しました。私が参加するはずだったイベントもあったんですが参加できないことになりました。

葬儀に着ていく喪服はありましたが、冬だったので厚手のタイツと、それに合わせた大きめのパンプスを買ったんです。

しかし、急いで買った物だったので翌日穿いてみるとタイツがサイズが大きくダレてきてしまい、パンプスはガバガバでした。お手伝いに来たのに歩くのも大変でした。

葬儀の後日、叔父が司法書士の先生に作成してもらった遺言書が開封され、相続についても滞りなくスムーズに事が運んだそうです。

親戚一同がその準備の良さに几帳面な叔父らしいと感心していました。

そう言えば叔父の葬儀が終わったあと家に帰ると、靴箱の中に冠婚葬祭用のパンプスはありました。ストッキングも買ってありました。

急な事とは言え、頭がパニックだったのでしょう。

自身が体調も悪く、明日をも知れぬ病状であった叔父は残されたものの為に一部の隙もない準備をしていた事をその時深く感じ、本当にすごいなと思いました。