資金調達

最近、小希望なファンドによってプロジェクトに必要な資金調達を行うケースが増えています。

銀行からの資金調達が困難な場合でも、プロジェクトの成立を第一の目的と考えるファンや支持者に出資してもらうことができるので、ファンドは有効な資金調達法です。一定の支持が集まるプロジェクトの場合、金融機関からの融資よりも容易に資金調達ができるケースも珍しくありません。今回は、小規模なファンドが組まれるケースについて解説します。

小規模なファンドが組まれる例としては、舞台や寄席の公演があります。会場使用料や出演者へのギャランティなどの必要経費を小規模なファンドを組むことで調達し、商業ベースでは採算が取れないような公演を開催します。

小規模なファンドを組んで公演を開催する場合、出番の少ない演者の公演機会の確保と、普段公演に接することのできない観客に娯楽を提供するという目的もあります。


普段舞台や寄席の公演が行われる機会の少ない地方で公演することで、実力はあるのになかなか出番のない若手にチャンスを与え、公演を見る機会の少ない地方の方々に娯楽を与える役目を果たします。

ゲームやアニメの製作で小規模なファンドが組まれる例もあります。ゲームやアニメは製作期間が長く、銀行からの融資が重要なのですが、融資が受けられないと完成するるまで資金が続かないことがあります。

ゲームやアニメの場合、一定の根強いファンがいますから、小規模なファンドに出資してくれる確率も高くなります。

資格を持たない人間でも、適格機関投資家等特例業務を利用して、機関投資家が見つかれば、個人でもそれが可能なのです。

特に製作が待ち望まれているような人気作の続編の場合、前作のファンがファンドに出資してくれる確率はかなり高く、有効な資金調達手段であるといえます。