3年目の景色

私は低山の登山が趣味で、地元東北の日帰り可能な山を休日一日かけて登ることがあります。

山頂や途中のダム湖で景色を眺めて、野営場がある場合はわざわざ一泊する事もあります。

私は強度の近眼で、折角のパノラマを見るのに大き目のレンズの眼鏡を作っていたのですが、これが一日中かけていると思いですし、良いレンズを使ってもやはり凸レンズなので視界の周辺は歪みます。

そこで翌年にはコンタクトをして登山をしてみました。

ただ、コンタクトを装着したことがある人は分かると思いますが、6時間もすれば乾燥してシバシバになり、半日で酸素不足を実感します。

登山ともなれば、丸一日つけっぱなしで様々な対処をしなくてはいけない状況ですので不便な状況には変わりありませんでした。

そして3年目、私はレーシックという角膜の手術を受けて裸眼で1.4まで視力をする事が出来ました。

十分に視力の変化に目を慣れさせてから昇りましたが、盗聴の時の視界いっぱいに広がるパノラマに大感動しました。

結局レーシック手術を決心するまで3年もかかったわけですが、あの景色を見る事が出来たという達成感は手術費用などなかったようなものだと感じるほどでした。